Don’t be shy
工藤 もも葉
私の留学の目的は大きく分けて3つありました。一つ目は英語力をのばすこと、二つ目は人脈をひろげること、三つ目は芸術について学ぶこと、の3つです。将来の夢が舞台芸術の仕事に就くことなので、芸術について学ぶことが私にとって一番の大きな目的でした。シドニーのデイビッドソンハイスクールではSOPAという大きなパフォーミングアーツの学校行事があります。その行事がとても魅力的だったため、シドニーへ留学に行くことを選択しました。
学校にも慣れてきた2ターム目の6月に先ほど紹介したSOPAという学校行事がおこなわれました。SOPAとは大きな会場をかりてデイビッドソンハイスクールの生徒が歌やダンス、ドラマのパフォーマンスを行うものです。裏方の仕事はプロの方の力をもちろんかりましたが、基本ステージクルーと呼ばれる選ばれた数人の生徒だけで行います。とても本格的なもので軽い気持ちでSOPAに臨む人は誰一人いません。
私はドラマとダンスの授業を選択していました。また、ボーカルクラブに所属していたため、SOPAに出演するためのオーディションを受けやすい環境にいました。結果、無事にボーカルアンサンブル、ダンス、ドラマで出演できることが決まりました。そしてありがたいことに、10数人の生徒しかなることのできないステージクルーにも選ばれました。
SOPAの練習は1ターム目の終わりごろから始まっていました。ダンスは得意だったため、特につらいと思うこともなく楽しんで練習に励むことができました。
2日間のステージリハーサルの後、本番が2日間にわたってありました。私はクルーの仕事があったため4日間の間、朝7時に集合して夜中に解散というスケジュールでした。この4日間送り迎えをしてくれたホストファミリーには感謝しかありません。
留学先では、欲張りにならないと何にも始まりません。私は欲張ったからこそこんなに身になる経験ができました。少しの勇気では足りません。黙っていたら何ひとつ大きな達成感、実績なしで日本に帰ることになります。私にとってSOPAが勇気をだして良かったと思えた一番のできごとです。
最後に、この留学はただの語学留学ではありません。異文化交流のための留学です。オーストラリアは多文化主義の国です。日本の文化を広めるボランティアをおこなったり、文化の違いが感じられるイベントへの参加、移民の方々の話を聞きに行ったこともありました。視野が広がったという実感がしっかりとあります。それは留学に行った人にしかできない成長だとおもうので、これからまた視野を狭める事が無いよう、広い世界を見ていきたいです。
家族、先生方、友達、すべての人への感謝の気持ちが強くあります。離れてみて初めてわかることがたくさんありました。素晴らしい経験をさせて頂いて本当にありがとうございました。