夏のオープンスクール1
毎年夏休みに中央高校で開催される夏のオープンスクールが、7月23日と24日に行われました。
オープンスクールは中央高校に興味を持っている中学生とその保護者の皆様に、CHUOのことをもっと知っていただくために、授業や部活動などを直接体験してもらうために行っています。
例えば、どれだけの酷暑であっても中央高校の校舎は全教室エアコン完備ですので、その快適さが毎年話題に上がります。
その中で今回は、オープンスクールの全体説明会と中学生に体験してもらった6つの企画のうち、部活動体験以外の5つの企画についての様子をお伝えします。(部活動体験は「夏のオープンスクール2」に掲載しています)
まずは、全体説明会の様子です。
入り口で消毒、受付を済ませ、電子黒板のモニターで体温チェックを行い入場します。
今年のオープンスクールも、非常に多くの中学生にご参加いただけました。
ありがとうございました!
コース企画
SZ、Zコースのコース企画では、丁寧にコースの授業や行事について説明があり、中学生の質問に答えていました。先生の言葉よりも、実際に通っている生徒の言葉の方がよく伝わるものもあるのではないでしょうか。
Rコースではゲーム企画を、A・Bコースでは探究活動である岩手学を行いました。
探究活動には普段からiPadなどの端末を使用しているので、それも体験してもらいました。
コース授業体験
SZコースの授業体験は、慶應義塾大学の入試問題に挑戦してもらっていました。
一見難しい問題も、よく理解すれば中学生の単語力でも解答できる内容、解説に聞き入る姿が見られました。
Zコースの授業体験の様子です。
単純に黒板で授業するばかりではなく、絵やパネルを用意したり、iPadや電子黒板を使用したり、理解してもらうために工夫を凝らしています。
Rコースの授業でも、電子黒板が使われています。また、テレビをモニターとして使って説明を行う場合もあります。
理解度を高めるのに、視覚的なアプローチが重要であることが伝わります。
A・Bコースの授業でも電子黒板やiPadが使われています。
同じ機器を使い視覚的に捉えさせる時にも、生徒に合う内容を扱うことで今の力を引き上げやすくなります。
中央高校活動紹介
中央高校は、朝の登校時間帯からコースごとに違いがあります。
このような毎日の活動から体育大会や昇龍祭などの1年間の中で行う特別な行事について電子黒板を利用して説明し、中央高校に入学するとこういうことができるということを紹介しました。
国際交流活動紹介
中央高校では、交換留学、海外研修、国際フォーラムなど様々な国際交流活動を行っています。
それぞれがどのように行われているのか、1つずつスライドショーを使って紹介していきます。
興味深い活動紹介を見ながら、中央高校の生徒のプレゼンテーション能力の高さも見られたのではないでしょうか。最近の大学入試ではこのような力を見るところも増えてきています。学校での活動を通して身に付いた力の見せ所に説明演者の腕が鳴ります。
iPad授業体験
iPad授業体験では、探究活動の中でSDGsについて考えてもらいました。
探究活動では、生徒自身の考え方、つまり「意見の共有」が重要になりますが、ICT機器を使うことで容易に行うことができます。
従来であれば、先生が黒板に書く→生徒に考えさせる→発表して意見の交換、考え方の共有という手順で進みます。これが、課題を電子黒板で示す→生徒に考えさせたりiPadで調べさせたりする→意見をiPadで提出し集約する→電子黒板上に表示し意見を共有する、という手順でスムースに進みます。
始めに、SDGsの中で興味を持った項目を表示すると、10番でピンク色のアイコンの「人や国の不平等をなくそう」と14番で青色のアイコンの「海の豊かさを守ろう」に興味を持つ人が多いことが分かります。
その中で14番の「海の豊かさを守ろう」のために自分ができることはないか、という意見を提出させると、「ゴミのポイ捨てなどをしない」という意見が出ました。
これを共有することで、海を汚すのはいけないという倫理観を育てながら、この行為は同時に右の写真の意見の横についている15番で緑色の「陸の豊かさを守ろう」や12番の「つくる責任 つかう責任」にもつながる行為であることを示してあげ、「ゴミのポイ捨てなどをしない」ことがどれだけ社会のためになるかを容易に示してあげることができます。
iPadでの操作も難しくありません。
提出用の用紙のボタンを押し、その後画面上にキーボードを表示させたらキー入力で意見を打ち込みます。
意見が完成したら、提出ボタンを押せば完了です。
提出してもらった意見を一覧で表示して意見を共有します。
この際に、従来の発表だと前に出ることが苦手な子の意見が出てこないで終わる場合が多くなりますが、一覧表示だと全員の意見が全員で共有できます。
写真の電子黒板に写っている画面は、生徒のiPad上にも表示されるため、目が悪い子でも手元で全員の意見を見られます。
中学生たちも、楽しく体験しながら一生懸命考えている様子が見られました。
これからの時代はどうしても、コンピューターに対して苦手では将来の選択肢が狭まる可能性が出てきます。
学校での勉強と同時にICT機器の取り扱い方も学べる方が望ましいと考えています。
中央高校でのICT機器を扱った授業を通じて、自然とその力が身につくことを期待しています。
次回は6つめの体験企画のである部活動体験の様子についてお伝えします。